2013年7月1日月曜日

地域探訪シリーズ(第9回)

7月に入りました。佐分利川の雑草の草丈は1mを超え、堤防の草刈りがあちらこちらで進んでいます。梅雨の間の晴れ間に誘われて、今回は岡安地区を訪れました。佐分利小学校より川下、北側の谷に広がる集落で、世帯数は59戸と佐分利小校下では、川上地区について2番目に大きな地域ですが、通う児童は3名と少なく、6年生の班長を中心に3名で登下校しています。学校までの距離は約2.3kmです。
岡安地区から佐分利川に向かって支流が流れ着いていなかったことを不思議に思っていたのですが、谷からの流れは平野部でほぼ直角に曲がって下の広岡地区に流れていました。集落の中でも道の下に水路が造られており、早い時期から治水が整備されていたのではないかと思われます。
集落の奥の中央部に小高い丘があり、そこには依居神社がありました。案内看板によると創建が923年とあります。祭神は応神天皇とあり、詳しいことはわかりませんが、かなり由緒正しい神社であることは間違いありません。歴史を物語るものとして境内にはモミの木の巨木が目につきます。昭和63年の調査によると、このモミの木の巨木は、県内1位、全国でも7位の大きさだそうで、福井県指定天然記念物に指定されているようです。
集落から出ると休耕田に、イノシシを捕獲するためのオリが設置されていました。先日2匹ほどちいさな子どものイノシシは捕獲されたようですが、佐分利川に大きな穴を掘るほどの大人のイノシシはまだ捕まっていません。大人になるとかなり智恵があるようで、オリの近くまで来ても警戒して中には入らないそうです。子どもたちの登下校の安全のためにも、早く捕まって欲しいと願っています。