校舎と体育館との間のスペースに花壇があります。本日廊下を歩いていたら、中庭から元気な子どもたちの声が聞こえてきました。何をしているのかを覗いてみると、4年生がヘチマやゴーヤなどつる性植物による緑のカーテンづくりの準備をしているようです。2階のテラスからネットをつり下げ網を固定する作業は、なかなか大変です。
ネットをベランダの支柱に固定したり、ネットが揺れないように下の網をクイに固定したりするなど、4年生ができることは自分でやらせます。指導の先生は、なぜこのような作業をするのかを説明しながら、作業を支援します。暑い中、フウフウいいながら、蔓の這うネットが完成しました。
4年生が緑のカーテンづくりをしている横の花壇には、植えたばかりのエダマメやワタなどの苗が、初夏の強い日差しを浴びながら元気に育っています。3年生が植えたようです。各学年とも、生活科や理科、総合的な学習の時間等を有効に使って、学校の花壇や植木鉢、学校園で栽培学習に取り組んでいます。
4限目には、3年生から「モンシロチョウがさなぎからチョウになるところを撮影したDVDを見るので一緒に見ませんか。」というお誘いを受けたので、一緒に羽化の勉強をしました。先生は撮影した画像に音楽をつけて、児童に飽きさせないような工夫をしていました。羽化の場面では、特に羽が広がるシーンを食い入るように見入っていました。教科の授業は、学問を系統立て、整理して効率よく知識を吸収できるように工夫されています。従って、1+1=2のように正解が1つに集約されていきます。しかし、栽培など自然を相手にした学習では、気候や生育環境など変数が多すぎて、同じように取り組んでも必ずしも同じ結果は生まれません。本日、6年生が植えたジャガイモが5株ほどサルに抜かれるなどのアクシデントも起こります。人間の知恵は本来、このような場面から生まれてきたものではないでしょうか。自然を相手にした授業を通して、子どもたちに生きた知識(知恵)を身につけていって欲しいと思いました。