先日、福井から2名のお客さんをお迎えして校舎を案内する機会がありました。設備の整った素晴らしい校舎だけでなく、綺麗に清掃が行き届いていることについてもお褒めの言葉をいただきました。広い校舎を限られた人数で行う清掃は十分ではないと思っていましたので、意外に思いました。本校の日課は、ノーチャイムで進行します。しかし、昼休みから清掃準備、清掃中は心地よい音楽によって時間を知らせています。
本日も清掃準備の音楽が流れ出すと、子どもたちは遊びをやめてそれぞれの清掃場所に向かいました。清掃場所を毎月変えているとは言え、2月のこの時期、普通は慣れからくる緊張不足から、指導しないと始まる時間が遅れたり清掃が適当になったりすることがしばしば見られるものです。しかし佐分利小学校ではそのような光景はほとんど見れらません。
玄関掃除の子たちは、まだ準備の音楽の時間から清掃を始めています。広い体育館を5人で行うなど、一人あたりの仕事の量が多いため、早く始めないと終わらないこともあるのでしょうが、実に感心する清掃態度です。高学年は低学年をうまく指導しながら、自ら清掃する姿勢を見せることによってあるべき姿を示しています。伝統が育んだ見事な習慣は、人手不足の清掃活動をカバーしてくれています。