2013年9月27日金曜日

学校内外のすてきな場所シリーズ(第23回)

今回紹介するすてきな場所は、校庭の花木です。すてきな場所と言うよりは、よりすてきな場所にするための準備という方が正しいかも知れません。佐分利小学校の校庭には、四季折々に美しい花を咲かせてくれる樹木が多く植えられています。しかし、よく見ると葉焼けをおこしていたり、頂点部分が枯れ落ちたりして、樹勢が感じられないことが気になっていました。写真は、玄関右にあるハナミズキですが、葉が赤く葉焼けして頂点部分の葉が落ち、枯れています。
左の写真は、プール玄関脇にある校舎竣工記念樹のキンモクセイですが、下の葉だけを残して、上部は完全に枯れてしまっています。夏休み中に校庭の樹木を剪定していただいた庭師の方にお伺いしたところ、頂点部分が枯れるのは、根に問題があるとのこと。土壌に問題があり、根が地中深く伸びることができないため、吸水が十分ではなく、その環境の中でも生きるために、上部を枯らして命をつないでいる適応による現象だとか。実際にサクラの木などは、根が地中深く伸びることができないせいか、地表付近を横に伸びていることが確認できました。春先に、サクラもハナミズキも藤棚のフジも花数が少なくて、少し寂しい状況だったことが頷けます。
 
そこで、どのくらい効果があるのか、もしかしたら無駄な抵抗かもしれませんが、少しでも樹木に元気を出してもらいたいという気持ちで、根元に鶏糞とバーク材入りの腐葉土を施してみました。すでに来年の花芽は形成していると思われますので、来年度には間に合わないかも知れませんが、樹勢が回復していつの日か、美しい花を咲かせる光景を夢見ています。