2013年9月24日火曜日

地域探訪シリーズ(第11回)

今回紹介する地域は、小車田(こしゃた)地区です。学校のある「鹿野地区」の隣にある集落で、学校までの距離が0.9km、歩くと10分程度の距離にあります。写真ではわかりにくいですが、奥には佐分利小学校の校舎と体育館がしっかりとらえられています。学校田は、小車田地区にあります。小車田地区の方のお世話で、今年も収穫することができました。子どもたちは、できたお米をいただく収穫祭を楽しみにしています。
小車田地区は、小車田川の上流に発達した集落で、24世帯あるそうですが、この地区から通っている児童は1名で、集団登校は、その先にある石山地区のグループと一緒に通学しています。小車田川は、先日の台風18号の影響で土砂が川底に溜まっていました。集落内にも小さな崩れが見られ、雨量が多かったことが分かります。
集落の上流には、姫宮神社が祀られていました。境内は苔むし、荘厳な雰囲気を醸し出しています。この集落は一説によると藤原時代に遡ることができるそうで、歴史の深さを感じます。「こしゃた」という耳に残る地名ですが、どうも昔は、神祭用に「車田」という稲苗を輪のように同心円状に植えた田んぼが存在していたようで、この場所に、小さな「車田」があったのかも知れません。歴史を思い巡らせ、ヒガンバナが咲く秋の風景を楽しみながら、小車田地区をあとにしました。