2013年6月10日月曜日

地域探訪シリーズ(第7回)

今回は、福谷地区の紹介です。福谷地区は、佐分利小学校より上流に位置し、舞鶴若狭自動車道の大飯高浜ICがある地域です。集落の入り口の看板には、ふくたに(fukutani)と表記してありますが、この地区の人たちはふくたん(fukutan)と呼ぶことが多いようです。全国的にはふくだん(fukudan)と発声する地域もあるようで、福のある谷という地名は、各地で使われているようです。佐分利川支流の福谷川に沿って歩いて行くと、佐分利川より北側に東西に伸びる大きな谷が現れました。
佐分利川の谷から見ると見えない東西に大きく開けた谷が「福谷」だということが分かりました。また、舞鶴若狭自動車道は、この福谷に沿って建造されたこともわかりました。この福谷地区は、8月14日15日に開催される大火勢(おおがせ)という県指定無形文化財に指定された勇壮な火祭りを行う地区としても有名です。この大火勢は、15m位の檜の竿に5段の横木を添え、茅の束に火を付け勢いよく回転させながら倒しては起こすというものらしく、写真で見るととても迫力のある奇祭です。
愛宕信仰に基づく火災鎮護と五穀豊穣を願う祭りだそうで、昔は佐分利地区のそれぞれの地域で行われていたそうです。福谷の火勢山で行われるそうですが、その場所を探しましたが分かりませんでした。この祭りは、必ず2晩行うのが伝統となっているようで、第1日目は地区にある伊射奈伎神社に奉納するとあります。その伊射奈伎神社に行ってみました。境内は、大木が生い茂り、歴史の古さを感じさせます。福井県指定天然記念物の「うらじろがしの木」やおおい町指定天然記念物の「とがの木」「さかきの木」などが凜とした雰囲気を醸し出しています。
地区内には写真のようなお地蔵様が何カ所か祭られていました。大火勢や信仰など京都に近いこの地の歴史文化を感じさせる集落でした。この地区からは4名の児童が徒歩で通学しています。学校からかなり離れている地域なので、登下校が大変です。探訪中にたまたま出会った児童に聞くと、朝7時5分に集合して集団登校しているとのこと。登下校の安全をお地蔵様にお願いして、福谷地区を後にしました。