2013年5月30日木曜日

校舎内外のすてきな場所シリーズ(第12回)

今回紹介する場所は、校舎そのものです。宮殿を連想する佐分利小学校の校舎を観察すると、ピンクと白の組み合わせによって統一されていることに気づきます。ファンタジーを感じさせる雰囲気は、その色遣いによるものではないかと思います。
正面は、御影石(花崗岩)が使用されています。よく見ると、カリ長石を多く含む桃色花崗岩と斜長石を多く含む白っぽい花崗岩が効果的に組み合わされています。
校舎正面の石畳も同じように、ピンクと白の花崗岩の組み合わせに岩石名は分かりませんが(閃緑岩?)色の濃い石によりラインが引かれ、アクセントとなっています。
校舎のサイドや体育館は、同じようにピンクと白のタイルによって外観が構築され、全体的な統一感を演出しています。この色遣いによって、ディズニーランドにも似た”やさしい”・”おだやかな”・”楽しい”心理状態で学校生活を送って欲しいといった設計者の願いが伝わってくるように感じました。