2014年12月4日木曜日

アイマスク体験

 本日,3年生がアイマスク体験を行いました。昨年に続き,福井県視覚障害者福祉協会会長の小山尊士さんに来ていただきました。
 最初のお話では,事前に児童から出された質問に対して実体験を交えながら丁寧に答えていただき,視覚障害者の生活の工夫や苦労,それに視覚障害者へのサポートの仕方などを勉強しました。
 次に,点字を打つ機械を使って点字で文字を書くところを見せていただきました。最近は,バーコードを読み取って新聞の内容を音声で知らせてくれる機械など,視覚障害者にとって便利な道具が増えてきたようですが,まだまだ不便で改善が必要な点がたくさんあることも学びました。
 そして,アイマスク体験では,サポーターの立ち位置や視覚障害者がサポーターのどこを持つか,段差があるときの伝え方などを2人ペアになって行いました。視覚障害者の不安やこわさ,サポーターの声のかけ方や寄り添い方について,どちらの立場も経験することで深く考えることができました。
 最後は,アイマスクをした状態で鈴の入ったボールを音を手がかりにしてキャッチするという活動を行いました。鈴の音は聞こえても距離感をつかむのが難しく,児童はとても苦戦している様子でした。普段は,視覚から得る情報量が極端に多く,その情報にどれだけ頼っているかということを体感することができたと思います。
 佐分利小学校は,すべての部屋や廊下が平らになっていて,さらに玄関など段差があるところには必ずスロープがあります。あらためてこのようなつくりが,視覚障害者や車いすの方々などにとって大切な構造物であることを今回の体験を通して理解できたのではないでしょうか。

点字で文字を書くところ

こわいなぁ・・・。
どこにあるのかな?