2015年3月12日木曜日

アートカードでアートを楽しむ♪

 6時間目,5年生の教室ではアートカードを使って,鑑賞の授業を行いました。
アートカードとは,福井県立美術館所蔵美術作品の図版をカードにしたものです。それを使って対話をしながら鑑賞を進めることで,楽しみながら美術作品に親しむことができるとともに,鑑賞やコミュニケーション能力を高めることができるというものです。
いろんなカードがあるよ♪

 60枚のアートカードを床に広げると,子どもたちは一瞬で目を奪われていました。
カードに夢中になる子どもたちに,「自分の部屋に飾るとしたらどの作品がいい?」と投げかけてみると,たくさんあるカードの中から一生懸命一枚を選び,選んだ作品とその理由を発表してくれました。だれかが,「絵をよく見ると貝がたくさんあったり,シャトルや卵があったりするし,海と空がきれいでいつまででも見ていたくなるような絵だから」,「部屋に物が多いから目立つように金色の作品にした」と発表すると,他のみんなもその作品に興味をもち,その理由に「うんうん,なるほどね‼」と納得したようでした。
「私はこんな作品を選んだよ♪」「どれどれ見せて~♪」

 また,その後にしたキーワードゲームでは,一人ひとりが作品を一枚選び,自分が感じたことや想像したことを元に,作品を表す音や題名を全員に伝え,そのキーワードをヒントにどの作品なのかを当てるということをしました。「絵が雪のように見えて寒い感じと,花のように見えて春の暖かな感じもする」と「白の寒さと暖かさ」と題名をつけたり,「ひょうたんのような壺にはお酒が入っていて,そのひょうたんを抱きしめているので,そのおじいさんは『もっともっとお酒を飲みたいな~♪』と酔っ払って陽気に歌っている感じがする」と「もっともっと」と題名をつけたりしていました。
本当だ!!そう見えるね!!

 今回,子どもたちは,同じ作品でも人によって感じ方が違うことや,暗い感じの絵でも自分の想像次第で楽しい絵に感じること,見方を変えるだけで違う発想ができることなどに気づいたようです。
いつもの図工とは少し違う鑑賞の授業でしたが,子どもたちはたくさんの美術作品に触れ,楽しみながら親しむことができました。