2013年7月2日火曜日

授業紹介(2年生)国語

授業の様子を紹介します。今回は2年生の国語の授業です。教材は、オランダ生まれの絵本作家レオ・レオニ氏の「スイミー」で、作者がこの作品に込めた多くのメッセージを読み取り、感想を交換することが本時の授業のねらいです。まず2年生の児童たちは、これまで読んだ場面までを暗唱して大きな声で音読しました。
本時は物語のクライマックスの場面で、ちいさな赤い魚たちが協力して、大きな魚に見えるように泳ぎ、黒い色をしたスイミーが目の位置で泳ぐことによって大きな魚を追い出すことができたというシーンです。児童たちは、ちいさな赤い魚たちが、協力して大きな魚に似せて泳ぐことはどんなに大変かを実際に並ぶ体験を通して実感します。
魚たちの気持ちに迫った段階で、本日の中心課題である「なぜ、スイミーたちは、大きな魚を追い出すことができたのでしょう。」をまずは一人ひとりが考えます。赤い魚の立場だったり、目の位置を泳いだスイミーの立場に立ったりして考えます。
最後に3つのグループに分かれて、一人ひとりの考え方を出し合い、お互いの意見を交流しました。意味深い物語だけ合って、児童は様々な観点から、自分の考えを出し合っていました。グループ活動では、まとめ役が順番で決まっているようで、進行役がどのように進めてよいのか困っていると別の人からアイディアが出され、グループ活動が進んでいきます。学習活動以外でも学び合い、助け合いが自然と行われていることがすばらしいと思いました。担任の先生は、この「スイミー」だけではなく、この作家の絵本を平行読書することにより、作者のメッセージをより深く受け止めることができるように工夫しています。このお話は、子どもたちの心にどのように響いたでしょうか。